中国の行政区分を地図でわかりやすく一覧にまとめてみた!【省の読み方あり】

中国

中国の行政区分とは?

中国は、23の省(しょう)・5の自治区(じちく)・4の直轄市(ちょっかつし)・2の特別行政区(とくべつぎょうせいく)に分けられています。

日本でいう「都道府県」単位の大きな行政区分は、

中国では、「省・自治区・直轄市・特別行政区」に分けられます。

下の地図にまとめてみたので、確認してみましょう。

中国の行政区分を地図にまとめてみました。

→省の読み方は下へ

では、省、自治区、直轄市、特別行政区について軽く説明していきます!

①省(しょう)

日本でいう「県」に相当します。

中国には23省(台湾を含む)あります。

※日本では1972年9月の日中共同声明により、台湾を国とは認めていません

よって、台湾は中国の一部ということになっています。

ですが、実際には、台湾の政府は中国の政府とは完全に別にあります。

つまり、世界には、台湾を国として認めている国と認めていない国があるというわけです。

②自治区(じちく)

5つの自治区があります。

新疆ウイグル自治区

ニンシアホイ族自治区

チベット自治区

内モンゴル自治区

コワンシーチョワン族自治区

中国の民族構成は、90%以上が漢民族で、残りの10%弱少数民族です。

その少数民族の文化や生活を守るために、自治区は設定されています。

少数民族は少なくとも55に分かれます。

その中でも特に人数が多めの5つの民族に自治区が与えられ、自分たちの言語や宗教で生活できる地区として設定されました。

自治区についての詳しい解説はこちら

③直轄市(ちょっかつし)

中国政府が直接管轄する市のことです。

4ヶ所設定されています。

北京(ペキン)市・・・中国の首都

天津(テンチン)市・・・北京の外港として発達

上海(シャンハイ)市・・・中国一の人口

重慶(チョンチン)市・・・西部開発の拠点

④特別行政区(とくべつぎょうせいく)

中国とは、異なった政治体制をとっている地域です。

2ヶ所設定されています。

ホンコン(香港)・・・旧イギリス領

マカオ(澳門)・・・旧ポルトガル領

ホンコンとマカオは一国二制度という制度の上に成り立っています。

一国二制度というのは、「1つの国、2つの制度」という意味です。

過去、ホンコンはイギリス、マカオはポルトガルに植民地支配されていました。

その時から2つの地域は、イギリス・ポルトガルの影響を受けて資本主義経済体制です。

ところが中国は社会主義の国です。

その後、ホンコンは1997年に、マカオは1999年に中国に返還されます。

その際、50年間は資本主義を採用できるように約束しました。

よって「中国という1つの国に、社会主義と資本主義という2つの制度がある」という一国二制度が成り立ちます。

特別行政区では、中国で制限されている言論・報道・出版の自由や集会やデモの自由が保障されています。

中国の行政区分を一覧にしてみました。

①河北省【かほく】

②山西省【さんせい】

③遼寧省【りょうねい】

④吉林省【きつりん】

⑤黒竜江省【こくりゅうこう】

⑥山東省【さんとん】

⑦江蘇省【こうそ】

⑧浙江省【せっこう】

⑨福建省【ふっけん】

⑩安徽省【あんき】

⑪江西省【こうせい】

⑫河南省【かなん】

⑬湖北省【こほく】

⑭湖南省【こなん】

⑮広東省【かんとん】

⑯海南省【かいなん】

⑰四川省【しせん】

⑱貴州省【きしゅう】

⑲雲南省【うんなん】

⑳陝西省【せんせい】

㉑甘粛省【かんしゅく】

㉒青海省【せいかい】

自治区

㉓内蒙古自治区【うちモンゴル】

㉔ニンシヤ回族自治区【ニンシヤほいぞく】

㉕新疆ウイグル自治区【しんちやんウイグル】

㉖チベット自治区【チベット】

㉗コワンシー壮族自治区【コワンシーちょわんぞく】

まとめ

・中国の行政区分は、23省・5自治区・4直轄市・2特別行政区に分けられている。

・5自治区とは、新疆ウイグル自治区、ニンシアホイ族自治区、チベット自治区、内モンゴル自治区、コワンシーチョワン族自治区

・4直轄市とは、ペキン、テンチン、シャンハイ、チョンチン

・2特別行政区とは、ホンコン、マカオ

どうだったでしょうか?

今回の行政区分はあくまでも省級ですので、この下にさらに小さな行政区分があります。

(日本でいう市町村のようなものです。)

国によってそれぞれの行政区分は異なるので面白いですね。

それでは、本日はここまで。

ありがとうございました。

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