ヒスパニックの意味と語源は?
ヒスパニックとは、アメリカ合衆国で、スペイン語を日常語として話すラテンアメリカ系の住民のことです。
主に、アメリカの南西部(テキサス州、ニューメキシコ州、アリゾナ州、カリフォルニア州など)に多く住んでいます。
アメリカ南西部はメキシコと接していますので、土地的にみても中南米諸国から行きやすいですよね。
そして、ヒスパニックは、スペイン語を日常語として話す人が多いです。
これは、中南米の国々ではスペイン語が公用語の国がほとんどだからです。
(昔、スペインから植民地支配されていたから。)
ヒスパニックとは、エスパニョール(スペイン語でスペイン人の意)からつくられた表現です。
ヒスパニックは正式な意味では、ネイティブアメリカンやスペイン人の血を引き、スペイン語を第一言語とする人々を指しています。
ですが日常的には、カリブ海の島であるプエルトリコ系や中南米の人たちに対しても使われています。
ヒスパニックの特徴は?
カトリック信者が多いため、子どもが増え人口増加が起こっています。
また、スペイン語を話す人々だけで地域社会を形成し、英語が話せないことも。
中南米の国々は、過去にスペインとポルトガルに植民地支配されていた国がほとんどです。
スペインとポルトガルがカトリックを信仰していたため、その影響を受けて、現在もカトリック教徒が多いです。
カトリックでは、避妊や人工中絶を行わないため、子どもが増えやすく爆発的な人口増加率となってしまします。
そのため、アメリカ国内でヒスパニックの人口比率が年々増加していっているのです。
2005年にはアフリカ系の人口を上回り、2050年には全人口の23%をしめるといわれています。
ヒスパニックの人々は、家族中心の生活をおくるために、英語をなかなか習得しないことも問題となっています。
ヒスパニックは白人ですか?
白人も黒人も黄色人種も混血も、いろんな人種の方がヒスパニックです。
ヒスパニックという名称は、人種の概念(人を外見で判断)ではなく、民族的な概念(文化で判断)をもとにしています。
白人もいれば黒人も、黄色人種も混血もいます。
ラティーノとの違いは?
ヒスパニックは、スペイン語を日常的に話すラテンアメリカ系の人。
ラティーノは、ラテンアメリカ系の人。
ラティーノとは、ラテンアメリカの人という意味です。
なので、ラテンアメリカに住んでいる人、または、ラテンアメリカ出身の人々を指します。
ヒスパニックに比べて、ラテンアメリカ出身を強く強調する語感があるとも言われています。
例えば、ブラジル人は、ポルトガル語が日常語ですので、ヒスパニックではありませんが、ラティーノです。
メキシコ人は、スペイン語が日常語ですので、ヒスパニックであり、ラティーノでもあります。
スペイン人は、ラテンアメリカ出身ではありませんので、ヒスパニックでもラティーノでもありません。
まとめ
- ヒスパニックはアメリカで、スペイン語を日常的に話すラテンアメリカ系の住民のこと。
- ヒスパニックはカトリック信者が多く、人口増加率が高い。
- スペイン語を話す家族との生活が中心となり、英語を話せないことも。
- ヒスパニックの人種はいろいろ。白人・黒人・黄色人種・混血も。
- ラティーノは、ラテンアメリカ系の人のこと。
どうだったでしょうか?
ヒスパニックはニュースなどでも耳にする言葉ですね。
アメリカの人種差別問題などの時にも、よく耳にします。
これを機に知っておくといい感じだと思います。
ヒスパニックは、アメリカに住む、スペイン語を話すラテンアメリカ系の住民ですよ!
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