自治区とは?中国での意味を簡単に解説!種類や特徴も説明!

中国

自治区とは?中国の〇〇自治区って何?

中国で、少数民族の自治を保障するために設けられた地域のことです。

全国で5か所あります。

中国は世界有数の多民族国家で、分かっているだけでも56の民族が住んでいます。

そのうちの1つの民族は91.5%を占める漢民族(漢族)です。

その数は圧倒的ですね。

漢民族以外の55の民族は少数民族といわれます。

(少数民族といっても、中国の人口は約14億人(2020年)いますので、その8.5%というと、実数でも約1.2億人はいます。ちなみに日本の人口は約1.2億人です。)

それぞれの少数民族は、漢民族とは全く異なる文化・言語・宗教などをもっています。

自治区は、そうした少数民族の特色を尊重できるように設定された地区です。

少数民族の分布は広く、少数民族の自治制が敷かれている地域だけでも国土の65%を占めています。

その中でも特に少数民族が多くまとまって住んでいる地域は自治区となっています。

自治区は5つ!各自治区の特徴を確認!

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自治区は5つあります。

  • ①新疆(シンチヤン)ウイグル自治区
  • ②ニンシアホイ族自治区
  • ③チベット自治区
  • ④内モンゴル自治区
  • コワンシーチョワン族自治区

です。

それぞれの特徴について表にまとめてみました。

下の表を見てみて下さい。

では、ここから簡単に解説していきます。

①新疆(シンチャン)ウイグル自治区

シンチャンウイグル自治区は、ウイグル族の自治区です。

ウイグル族は、イスラム教を信仰しており昔から遊牧生活を営んでいました。

中国国内では、5番目に人数の多い民族になります。

ウイグル族についてはこちら

新疆ウイグル自治区は、タクラマカン砂漠があるなど乾燥気候です。

なので、乾燥に強いぶどうや綿花の栽培が行われています。

石油や石炭などの資源にも恵まれています。

②ニンシアホイ(回)族自治区

ニンシアホイ族自治区は、名前の通りホイ族の住む自治区です。

ホイ族もウイグル族同様にイスラム教を信仰します。

ホイ族は中国国内で3番目に多い民族です。

③チベット自治区

チベット自治区は、チベット族の自治区です。

チベット族はチベット仏教を信仰しています。

→チベット仏教についてはこちら

チベット自治区はチベット高原と呼ばれる高原地帯に位置しています。

チベット高原は「世界の屋根」と呼ばれ、ヒマラヤ山脈など標高が高いことで有名です。

気候は主に寒帯・高山気候になるので、寒く乾燥ぎみです。

チベット自治区の中心都市であるラサは標高3650mあります。

この地域では昔からヤクの牧畜が見られます。

ヤクは、チベット・ヒマラヤ地方などの冷涼な高地に分布するウシ科の動物です。

農耕・運搬用の他に毛・乳・食用などに利用されます。

④内モンゴル自治区

内モンゴル自治区はモンゴル族の自治区です。

モンゴル族はチベット族とともにチベット仏教を信仰します。

→チベット仏教についてはこちら

日本人が一般的にモンゴルと聞くと、モンゴル国をイメージします。

ですが、中国人は、モンゴル国のことを外モンゴル、内モンゴル自治区を内モンゴルといいます。

モンゴル国は、ソ連からの影響を受け、内モンゴルは中国の影響を受けています。

なので同じモンゴル族とはいえ、背景には違いがあります。

内モンゴル自治区は乾燥地域なので、牧畜が発達しています。

馬や羊などの遊牧も行われています。

⑤コワンシーチョワン族自治区

コワンシーチョワン族自治区はチョワン族の自治区です。

チョワン族は、中国国内で漢民族の次に多い、つまり2番目に多い民族です。

(ということは、少数民族の中では一番多い民族になります。)

特定の宗教はありません。

この自治区は中国でも最も南に位置し、湿潤な温帯気候です。

稲作は二期作(年に2回収穫)が行えます。

自治区の他にも!【中国の行政区分まとめ】

自治区の他にも中国の行政区分は細かく分けられています!

よろしければ、下から確認してみて下さい。

中国の行政区分はこちら

まとめ

  • 中国の自治区とは、少数民族の自治を保障するために設けられた行政区のこと。
  • 自治区は、新疆ウイグル、ニンシアホイ族、チベット、内モンゴル、コワンシーチョワン族の5か所。

どうだったでしょうか?

中国の自治区は、少数民族の文化を守っていくための地域だったのですね。

ですが、実際には、中国政府からの圧制によって、不当な扱いをうけている民族も多くいます。

また、すでに多数派の漢民族と同化してしまい、自分たちの文化を失ってしまった民族もいます。

自治区の問題については、これからも注意深く観察していきたいですね。

それでは!

ありがとうございました。

中嶋嶺雄、『日本大百科全書(ニッポニカ)』小学館

内山美彦、坂口俊夫、宮原弘匡、山口通之、横山孝夫、吉川泰、『新編地理資料』、東京法令出版、2020年2月

瀬川聡、『改訂第2版センター試験地理Bの点数が面白いほどとれる本』、KADOKAWA、2016年8月

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