古期造山帯の山脈を地図や資源と一緒に解説!

地形

・古期造山帯って何?

・古期造山帯で覚えるべき山脈はどこ?

・古期造山帯でとれる資源とその理由は?

このページでは、こんな疑問に答えていきます。

古期造山帯って入試では必須のポイントです。一緒に確認していきましょう!

古期造山帯とは?

古生代という時代にできた山がある地域のことをいいます。

古生代は、約5億4100万~約2億5190万年前の時代です。

大昔の話です。

山は、古生代にできた後、長~い時間をかけて侵食されました。

雨や風にさらされ、川や氷河に削り取られ、、、

なので、今現在は、なだらかで起伏のゆるやかなものがほとんどです。

私の感覚的にいうと、だいたい2000m~3000mくらいの山脈がほとんどだと思います。

※しかし、この例にあてはまらない山脈があります。

その例として有名なのが、テンシャン(天山)山脈です。

この山については、後の方に書いてあるので、気になる方は読んでみてください。

では、次の章で、古期造山帯で覚えるべき山脈を確認しておきましょう!

大学入試レベルでは、次の山脈を覚えておけばOKです。

古期造山帯の山脈は?覚えるのはこれだけ!【地図あり】

古期造山帯の山脈をまとめてみました。

これさえ覚えておけば、大学入試では十分だと思います!

下の図を確認してみましょう!


①ドラケンスバーグ山脈 ②スカンディナビア山脈 ③ウラル山脈
④テンシャン山脈 ⑤グレートディヴァイディング山脈 ⑥アパラチア山脈

それぞれの山脈の特徴も書いておくので、

しっかりチェックしちゃいましょう!

①ドラケンスバーグ山脈

アフリカ大陸の南部に位置する古期造山帯です。

「アフリカ大陸の古期造山帯」=「ドラケンスバーグ山脈」

と覚えておきましょう!

アフリカ大陸では、これだけおさえておけばOKです。

②スカンディナヴィア山脈

北欧(北ヨーロッパ)の大西洋沿いに位置している山脈です。

大西洋に面した海岸線はフィヨルドが続いています。

(※フィヨルドとは、氷河によって削られてできた海岸地形です。)

なので、地図でみると左側がギザギザしていますね。

③ウラル山脈

ロシアの中心を通っている山脈です。

また、このウラル山脈を境にして、ヨーロッパとアジアが分かれています。

石炭がとれることもポイントです。

④テンシャン山脈

最後の章で解説しています。

気になる方は、最後の章をチェック!

⑤グレートディヴァイディング山脈

オーストラリア東部の山脈です。

オーストラリアは基本的に、安定陸塊がほとんどです。

なので、入試的には、「オーストラリアの東部」=「古期造山帯」

ということをチェックしておけば良いと思います。

⑥アパラチア山脈

アメリカ東部の山脈です。

滝線都市がみられます。

(※滝線都市とは?・・・「アパラチア山脈から流れて行くいくつもの川にある滝」を中心に発達した都市のことです。滝はいくつもあり、滝をつなぐと線状に都市が分布していることから滝線都市といいますよ。)

どうでしたか?

山脈はたったの6つです。

今この場でチェックしちゃいましょう!

では、そんな古期造山帯でとれる資源とは?

次の章では、【大学入試で必須】の知識をマスターしちゃいましょう!

古期造山帯の資源とは?なぜ取れるの?

古期造山帯で、よく取れる資源があります。

それは、「石炭」です。

では、なぜ、石炭が取れるのでしょうか?

ここでは一般的な説明をしていきますね。

皆さんは、石炭が何からできているか知っていますか?

石炭は、植物が由来となっています。

昔々、植物は湖や沼の底に積み重なりました。

それが、地中の熱や圧力の影響を受けて石炭になったといわれています。

古期造山帯は、古生代にできた山がある地域です。

古生代にはシダ植物という植物が世界中に生えていた時代でした。

シダ植物が由来となって石炭はできているんです!

ちなみに、シダ植物は、現在も普通にその辺に生えています。

ワラビとかもそうですね。

たいてい、木々におおわれ、じめじめしたところにシダ植物はいます。

テンシャン(天山)山脈はなぜ高いのか?

さて、いよいよテンシャン山脈の話ですよ。

テンシャン山脈は古期造山帯です。

通常、古期造山帯に分類される山脈は、低くなだらかな山脈が多いと思います。

だいたい、2000~3000mくらいの高さが多いです。

ですが、テンシャン山脈に関しては例外です。

テンシャン山脈は、最高峰が7439mもあるのです!

この理由にお答えしますね。

テンシャン山脈は、他の古期造山帯の山脈と同じく、古生代という時代につくられました。

そして、長い年月とともに、侵食され、低くなだらかな山となりました。

ところが、テンシャン山脈の地下から地球のパワーが働き、

グングンと山を持ち上げてしまったのです。

(※このように、土地が持ち上がることを隆起といいます。)

ということで、テンシャン山脈は低かった時代もあったものの、

今現在は7000m以上もの高さとなっているのです。

おもしろいですね。

テンシャン山脈の例は例外として覚えておくと良いでしょう。

ちなみに、「例外」は、よく試験にでてきますよ!

必ずチェックしましょうね。

まとめ

  • 古期造山帯とは、古生代という時代にできた山がある地域
  • 古期造山帯は低くなだらかな山脈が多い。
  • 古期造山帯で覚えておく山脈は6つでOK。
  • 古期造山帯では石炭が良くとれる。
  • テンシャン山脈隆起したので高く険しい。

どうだったでしょうか?

今回は古期造山帯に関してチェックしてみました。

大学入試では、基本中の基本ですので、しっかりマスターしておきましょう。

このページを読む前には、知らなかったことを、

今の皆さんはもう知っています!

日々成長しているので大丈夫です。

あせらずに、知識を増やしていきましょうね。

あわせて、新期造山帯や安定陸塊も確認しておくとさらに知識が深まりますよ。

では、今回はこの辺で。

ありがとうございました!

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