安定陸塊とは?分布を地図と一緒に解説!楯状地と卓状地も!

地形
  • 安定陸塊って何?
  • 安定陸塊で覚えるべき場所はどこ?
  • 楯状地と卓状地って何?

このページではこんな質問に答えていきます。

安定陸塊とは?

安定陸塊とは、「先カンブリア時代にできた大陸で、長い間地殻変動を受けなかったもの」のことを言います。

先カンブリア時代とは、地球が誕生した約46億年前~約5億7000万年前までです。

だいたい40億年間あります。

※ちなみにこれは地質時代区分の話です。

先カンブリア時代にできた大陸は、当時は凸凹していたり、厚みがあったりしていました。

しかし、長い間地殻変動などの影響を受けなかったのです。

なので、今は侵食され、平らな地形となっています。

安定陸塊は、少なく見積もっても、今から5億年くらいは地殻変動の影響を受けていません。

どれだけ長い時間を生きてきた土地なのか、、、

私たちには想像もつきませんね。

そして、大学入試的にはこれを覚えておきたいですね。

安定陸塊は、「楯状地」「卓状地」に分けることができるということです。

楯状地と卓状地については、後半の章で解説しています。

気になる方は下の方をチェックしてみてください!

それでは、楯状地と卓状地の細かい話をする前に、、、、

安定陸塊の分布を、地図と一緒に確認していきましょう!

大学入試必須の分野ですよ~

安定陸塊の分布は?地図と一緒に解説!

安定陸塊は、基本的に大陸の真ん中にあると思ってください!

今回は、次の9つをチェックしましょう。

(※今回は大学入試で重要なところだけチェックしていきます。実際には、もっと広い範囲に分布していますよ。)

①ほぼアフリカ大陸 ②ほぼアラビア半島 ③ロシア卓状地 ④シベリア卓状地 
⑤インド楯状地 ⑥中国東部 ⑦ほぼオーストラリア大陸 ⑧カナダ楯状地 ⑨ブラジル楯状地 

①ほぼアフリカ大陸

アフリカ大陸は、北部にアトラス山脈(新期造山帯)南部にドラケンスバーグ山脈(古期造山帯)がある以外は、全土が安定陸塊です。

なので、「ほぼアフリカ大陸」と書いています。笑

②ほぼアラビア半島

アラビア半島もほぼ安定陸塊です。

一部、新期造山帯がありますが、あまり気にしない方が良いと思います。

ちなみに、新期造山帯のアルプス=ヒマラヤ造山帯は、アラビア半島の北側を通っているのでお忘れなく。

③ロシア卓状地

ロシア卓状地のあたりには、東ヨーロッパ平原と呼ばれる平原が広がっています。

④シベリア卓状地

シベリア卓状地のあたりには、中央シベリア高原が広がっています。

⑤インド楯状地

インド楯状地には、デカン高原が広がっています。

⑥中国東部

中国は、西部には古期造山帯がありますが、東部は安定陸塊であるということをチェックしておきましょう。

⑦ほぼオーストラリア大陸

オーストラリアは、ほぼ安定陸塊と覚えておいてください。

東部にグレートディヴァイディング山脈(古期造山帯)があります。

⑧カナダ楯状地

カナダ卓状地は、ハドソン湾の周辺から五大湖の北側くらいまで広がっています。

⑨ブラジル楯状地

ブラジル楯状地にはブラジル高原が広がっています。

さて、どうだったでしょうか?

楯状地や卓状地といった地体構造の上には、高原や平原が広がっていることがほとんどです。

つまり、安定陸塊は「たいら」な地形であるということです。

ですが、平らだからって、標高が低いとは限らないのでご注意を!

楯状地と卓状地とは?【構造平野と準平原との関係も】

安定陸塊は、楯状地と卓状地の2種類の地形に分けることができます。

では、順番に解説していきましょう!

●楯状地

楯状地は「形」に由来した地形名です。

西洋の楯をふせた様な形であることから、楯状地と呼ばれます。

地層は先カンブリア時代の地層が広い範囲で露出しています。

準平原という言葉がありますが、こちらはほぼ楯状地と同じ地形を指していると思ってもらってOKです。

ですが、「ほぼ」です。

完全にイコールではないのでそこは覚えておいて下さいね。

「楯状地」≒「準平原」

●卓状地

卓状地は「卓状」=「テーブル状」の地形です。

地層は先カンブリア時代の地層の上に、それ以後の新しい時代の地層が堆積しています。

構造平野という言葉がありますが、こちらはほぼ卓状地と同じ地形を指していると思ってもらってOKです。

ですが、「ほぼ」です。

こちらも完全にイコールではないですよ!

「卓状地」≒「構造平野」

どうですかね?

楯状地と卓状地は、形に着目した地形名でした。

しっかり復習しておきましょう!

では、その安定陸塊で取れやすい資源とは?

次の章で説明しますね。

安定陸塊で取れやすい資源とは?

安定陸塊で一般的に取れやすい資源は、「鉄鉱石」です。

鉄鉱石とは鉄の原料になる資源ですね。

では、なぜ鉄鉱石が安定陸塊でとれるのでしょうか?

安定陸塊は、先カンブリア時代にできた大陸です。

先カンブリア時代には光合成をする生物があらわれて酸素がさかんにつくられました。

その酸素と海の中の鉄分が混ざり、酸化鉄ができました。

酸化鉄は海底に、たまっていきました。

そのたまった酸化鉄が今の鉄鉱石です。

ということで、先カンブリア時代の地層がのこる安定陸塊には、鉄鉱石が多いのです。

ちなみに、楯状地は先カンブリア時代の地層がむき出しになっている状態です。

なので鉄鉱石が取れやすいですね。

まとめ

  • 安定陸塊は、先カンブリア時代にできた大陸で、長い間地殻変動を受けなかったもの
  • 安定陸塊は、基本的に大陸の真ん中にある
  • 安定陸塊には、楯状地卓状地の2種類ある。
  • 楯を伏せたような形だから楯状地。テーブル状=卓状だから卓状地。
  • 安定陸塊では鉄鉱石が取れやすい。

ここまでお疲れさまでした。

安定陸塊は、大学入試でも基本中の基本です。

このページでしっかりチェックしておきましょう!

ありがとうございました!

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